「おはよ、杏珠ちゃん!」そう、"彼"とは先輩、安藤将(アンドウ ショウ)先輩の事だ。先輩はこの高校の生徒会長である。ちなみに私は書記だ。
「ふわぁー…ん、安藤先輩。おはようございます。」
先輩はいつも異様にテンションが高い。
「今日も冷たいなー、ほらもっとテンション上げて!ね?」
「"ね?"じゃないですよ!あーもう、朝から元気ですね!」
私は朝が弱い。今日も眠たくて少しイライラしていた。
「あれ?怒ってんの?」
「怒ってませんよ!」
「怒った顔も可愛い!!」「何言ってんですか。遅刻しますよ。」
毎日こんなことの繰り返し。先輩は私を見つけては話しかけてくる。何でどこにいるか分かるんだろ?
私はそんなことを日々考えている、特に最近。
でも本人にはめんどうだから聞かない。
そんなある日…