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走れメロス

管理人(2ちゃんねるより  2006-01-14投稿
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メロス「待て、王よ! メロスはここだ! メロスは間に合ったのだぞ!!」
セリヌンティウス「……バ、バカ! なんで戻ってきたのよ、バッカじゃないの!? そんなに死にたいの?」
メ「でも俺、俺の命なんかよりも大事なものがあるんだ。俺の誇りと、それと」
セ「それと?」
メ「……お前だよ。さあ、王よ、セリヌンティウスのいましめを解いてくれ。その台で死ぬのはこの俺だ」
セ「ダメーッ!! そうよ、ダメなの、だってほら、もう日は落ちているわ! だから私を処刑して!! それがルールでしょっ!!」
メ「いや、まだ落ちてはいない。地平線のかなたに未だ輝く太陽を、この場の皆が見ている。──さあ、兵よ、降ろしてくれ。
  セリヌンティウス、俺を殴れ。俺は一度、お前を見捨てた。疲れ果てて、挫けそうになったのだ。
  お前が殴ってくれなければ、俺にはお前を抱く資格が無い」
セ「な、な──(ペシッ)なんでそのまま諦めなかったの!? なんで戻って来たのよ!(ドンッ)」
メ「だから──」
セ「うるさい! あんたみたいなバカ、さっさと死んじゃえ!!
  う……うぅ……ホントは、ホントは! 待ってた、ずっと待ってたわ。信じてた、きっと助けに来てくれるって!!
  でもね……でも……一度だけ、一度だけだよ? もしかしたら、戻ってこないんじゃないか、って、思ったの。
  私、死にたくなくて、でもあんたにも死んで欲しくなくて、戻ってきて欲しくなくて、それなのに疑って、自己嫌悪で、
  もう……ぐじゃぐじゃだったの……。ねえ、メロス、私のこともぶって?」
メ「……(なでなで)」
セ「ぶ、ぶってって言ったのに……言ったのに。(ぎゅっ)う、うえぇ……やっぱりやだぁ……。
  いやよう……メロス、お願い! 私なんかどうなったっていい、もう一度逃げて!!」
メ「ありがとう。その言葉だけで、俺は喜んで死ねるよ。──王よ」
王「……私の負けだ。お前たちの心が、私に勝ったのだ。私もその仲間に入れてもらいたい。
  わが娘よ、勇者にマントを! さあ、それを覆うがいい。この娘は、お前の裸を皆に見られるのが、たまらなく悔しいのだ」
セ「……ふぇ? な、なななななななんてカッコしてんよのあんたはっ!!」

ツンデレは、赤面した。

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