「っんふ…」
グチュ…、ッチャ
狭く薄暗い空間に響く粘着質な音。
「っち、もうこんな時間かよ…、っく、んっ!」
「っ!…っはぁ、あ、あぁっ!」
ビクビクッ…。
一瞬、それまで力まかせに突き上げられ、犯されていていた躯が強張る。
「ッハァ…、ハァ…。」
熱い濃厚な精液を垂らしながら躯から出ていったそれを、意識の端に感じながら肩で荒く息をする。
「あー。やっぱ朝練後だと時間たんねーわ
柚木ぃー、昼休みも部室来いよ。」
一方的にそう言い残すと男はさっさと身なりを整えてドアから出ていった。
「…」
残された一人。細い小麦色の躯に先程までの濃厚な愛撫の痕を残したまま、湿った生暖かい部屋で熱をもった虚ろな眼を上に向けたまま横たわっていた。
俺が先輩を知ったのは入部して2ヶ月経った頃だった。
その頃には学校にも部活にも大分馴れてきて、中学でもそこそこの成績を残していた俺は、夏大会の一年レギュラーの枠を狙って早朝自主練なんて事もしていた。
そんな時だった。先輩に柚木さんに会ったのは。
「お早うございます!」「!」
一人時間ギリギリまでグランドを走っていた俺は、部室から出てきた3年生に挨拶をする。