寧ろ彼を前にすると柚木は自分の中の汚れた部分をありありと感じさせられた。
(でも、辛くない…)
そう、知らぬ間に浄化されていくような…
不思議だった。妙に落ち着いて安らぐ。
(こいつに惹かれたのはこのせい…?)
この不思議な感覚に惹かれたのかも知れない。
自分の中の小さな発見に織部を見つめながら暫くぼんやり動かないでいた柚木を、織部は少し心配そうに覗いている。
「…ゆ、ぎさん?」
「なんでもない」
怒った?
柚木の機嫌を損ねてしまったと感じた織部はおずおずと柚木の背中と腰の辺りを撫でる。
まるで子供をあやすようだな、と思わず吹き出してしまった。
「…ねぇ、織部。お前のこれ、凄い熱い…」
唇が触れるか触れないかの所で囁き、挑発するように腰を揺らす。
「…っ、柚木さ…ん」
再び織部の目に淫らな焔が揺らぐのを確認し、さらに淫乱に精液で濡れている自分のソレを織部の腹に擦りつけて誘う。
「…っ!」
(これが俺、俺なんだよ。織部…)
背中を反り、胸を織部に突き出すように揺らして見せる。
「っね、は…やく、おねが…い!」
「先輩!」
グイッ!