「危ないな…、思わず抱いてしまうとこだった…」
「…どうして?」
急に絡まっていた舌と指を離され、不思議そうに見つめ返す。
「これ以上無理させて欠席されちゃ困るしな。」
「昨日はしたくせに…」
拗ねたように言い返す柚木に苦笑し、半分困ったような顔で橋田が応える。
「お前に誘われて逆らえるはずないだろ?これでも我慢してんだよ。」
そういうと、ポンッと柚木の肩を軽く叩いてベッドから離れる。
「そういえば…アイツ…、織部だっけ?もう手をつけたのか?」
………。
「アレはやめとけ。お前には合わないよ。」
柚木の胸元を乾いた風が撫でていく。
「…何でも知ってるんですね…」
「一応教師だからな」
そういうと橋田は皮肉っぽく笑う。
「お前の相手は俺や河本みたいな馬鹿が丁度良いんだよ。」