美月は大パニックだった。目を覚ますと時計は10時を過ぎ、デートの待ち合わせまであと30分しかない。
しまった!!
美月はあわてて着替え、啓児の車に乗り込む。
ごめん!!美月。急ぐから!!!
啓児君。ごめんね!!!
バタバタとアパートに戻った美月は携帯を手に涼矢に電話をする。
涼矢?ごめんね!!寝坊しちゃって!!!これから出る支度するの…。
え〜??俺もう出ちゃったよ??直接迎えに行こうかぁ?
うん!!ごめんね!!!
美月はワンピースに着替え化粧をした。
鏡の自分をみて、ふっと昨晩を思い出す。下半身がジンっと熱くなり濡れているのがわかる。
だめだ。私の中から抹殺しなければ…。
その時、玄関のベルが鳴った。
涼矢だ…
玄関を開けると優しい笑顔の涼矢がいた。
こら。ねぼすけ!俺を忘れてんなよ。
その言葉にドキっとしながら美月は涼矢に抱きついた。
涼矢。今すぐ私を抱いてほしいの…