恋愛小説を読んだ影響もあってか、裕紀はいつも以上にトモの事を愛しく感じていた
首もとにじゃれついてくるトモがかわいい
裕紀はトモを抱き締めて顔をのぞきこみ、優しく髪を撫でながらそっとキスをした
「していい?」
裕紀はあえて言葉に出して聞いてみた。トモの潤んだ瞳から返事は分かっていたが、言葉にすることによってこれからする行為について気持ちの上でのリアリティが増すからだ。それだけ言葉の力は大きい。気持ちのあるセックスは体の欲求と心が満たされるからとても幸せになれる
「…いいよ」
裕紀はトモの額、眼、耳にキスをする
「…んっ」
耳にキスをした時、トモはたまらなく息をもらした その微かな声に裕紀は熱くなり更に耳へのキスを繰り返す
「…ハァ…んっ」
裕紀はトモの厚みのある唇へと舌を這わせると、トモの方から激しくキスをしてきた 二人の舌が絡み合い、夢中でキスをする ただただ相手を想い、相手を欲し、体が邪魔に感じられる程に相手に近付きたくて激しくキスをした キスをしながら裕紀はトモの左胸に服の上から指先でその先にある突起物を刺激する
「アッ」
もうすでに堅くなったその突起物は指でもてあそばれ更に堅さを増してきていた 裕紀はトモの服を脱がし、今度は舌で乳首を転がした
「アッ、んっんっ…」
トモの足は、裕紀の舌を感じる程にシーツの上を泳いだ
「…下も触って」