「手錠、外すよ。羽衣音。成績上げて、志望校合格して、卒業するまで、ガマンするよ。そのかわり、明日から、また勉強教えて」
「分かった。俺も、ガマンする」
翌日から、生物室での「おしおき」が、「勉強会」へと変わった。
それから1年と数ヶ月…禁欲のおかげ（かな？）玲雄は、無事志望校への進学が決まり、卒業することが出来た。
卒業式終了後…。
玲雄は、猛ダッシュでローカを走っていた。
ガラッ…
「先生、迎えに来たよ」
生物室で、待っていた恋人を抱き締めた。
「もう、放さないから」
玲雄は、「絆」という名の手錠を羽衣音にかけた。
完
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