「げべげごげびげぼ!!!ばびずるんでずがぁ〜びぼざぁん!!!」
「…ふっ」
伊野は、サラサラの髪をかきあげ、僕を小馬鹿にしたように笑う。
「もう飽きたなこの髪形」毛先をつまみながら伊野は、呟く。
「今度は、ヨン様みたくロン毛にしてみようかな…」(おう!モヒカンだろうがパンチだろうが、剃り込みだろうが、バカ殿だろうが好きにしてくれ?)と、僕は、伊野にみつからないようにあっかんべーをした。「…バカ殿は、ちょっとTV的にもNGだろ…?」
「?!」(ひぃ〜い!こいつ人の心が読めるのか?怖ぇ〜)
と、言うと伊野は、また胸のポケットからマルボロを取り出すと火をつけ、深く煙を吐きながら、しらけた目をして下界を眺めるのだった。
たまにある。女子アナらとキャピキャピ合コンの話しをしていても心から楽しんでいるのではなく、抜け殻だけがそこにいるような感じが…。
そんな時、僕は…。
続く
うさこさんへ
『手錠』終わってしまったんですねですね(ToT)。
新作、楽しみにしてます。\(^o^)/by吉田理