それからすぐに目は開けられなくなり、暗闇の中、男たちに責められ続けた。
時折聞こえる声は、真衣の体に関することばかりだ。
「陰毛は剃っておけと言ったろ?」
「しかしまだまだ、中学生のような発達具合ですな」
ローションの溜め池の中で自分がビチャビチャ快感に悶える音を聞きながら、真衣は果てた。
どれくらい気を失っていたのか。
懐かしい匂いがした。
真衣は目を開けるのが怖かったが、まるで人の気配が無いことが分かったので、重い体を上げながら瞼を開いた。
「私の…部屋?」
パジャマを着ている。
そんなはずはない。
確かに学校であれだけのことをされて…。
昨日の翌日の日付を携帯電話が表示していた。
「そうだ、学校」
とりあえず真衣はいつも通りの両親を見て、いつも通りの通学路で学校に向かった。
「お……おはよう。理沙」
理沙もちゃんと教室に居た。
「…真衣」
違った。
友人の顔は明らかに青ざめていた。何かに怯えている。
「じゃあ授業始めるぞー」
先生が来た。
「理沙?」
理沙はそれっきり前を向いて黙った。