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眼鏡の日常 8

花ご  2007-09-29投稿
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ガチャ

「(あれ?暁、まだ来てないのか…。)」

俺が屋上のドアを開けて
ぼーっと突っ立ってたときだった。

ギュッ
「…さーつき。」

「うわぁあ!!」

暁が俺の後ろから抱き着きながら耳元でつぶやいた。
「ははは!ゴメン、そんなびっくりするとは思わなかった。」

「……?それより人が来る前にネクタイ!」

「心配しなくても大丈夫だって、鍵かけといたし。」

「なんで暁が鍵を持ってるんだよ?」

「そんなん気にするな♪
それより俺にキスして?」

「……………今なんて言った?」

「だから、皐からキスしたらネクタイ返してやるってことだよ。」

「(落ち着け、俺。)そんなことできる訳ないだろ!」

「…ま、俺はどっちでもいいんだけどねぇ、他の奴らに皐は俺のモノって堂々と宣言できるし。」

「何考えてるんだよ!!…この馬鹿!」

「で、するの?しないの?どっち?」

「……………するよ。」

こんなのずるい。

暁はどっちに転がってもいいんだ。

だけど、俺が絶対にするってことも分かってるんだ。

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