「紫織さん。俺20歳になったお祝い、まだしてもらってないよ?」無邪気に笑いながら陽介が私の席の横に居た。「なんで私が村上くんにお祝いしなきゃいけないの。彼女に祝って貰いなさい。」仕事を進めながら半分流しながら答えた。「俺、紫織さんと、お酒飲みたい。今夜、紫織さんが学校の仕事終わるまで待ってるから。…だめ?」…そんな目で、見ないで。くらくらする…。少年と大人のちょうど間の、純粋さと強引さが眩しかった。「俺、待ってるね。」とだけ残し、陽介は授業へ向かった。
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