チャイムの音で目が覚めた。
三人は自分の部屋にいないことを認識して、お互いの裸体を見つめた。
…逃げられなかった。
「私たち…性欲なんかに負けたの?」
理沙は悔しそうに言う。
「先輩…私のせいで、ごめんなさい」
「なに言ってんのよ。里奈ちゃんが一番の被害者なんだから」
「そんな事言ったら理沙だって何も関係無いよ。私が日向野くんに告ってから全部おかしくなっちゃったんだよね…」
その瞬間校内放送が入った。
「有沢真衣さん、宮島理沙さん、春川里奈さん、体育館に来てください」
真衣は悟った。
理沙が教室でイったことが広まり、何より山内の仕業で、今、この学校には女子がいないのだ。
自分たちが理沙と同じような目に遭うのを恐れて、恐れさせて。
真衣は一人様子を見てくると言って二人を逃がした。
おそらくは外にも見張りは居るのだろうが仕方ない。
体育館に着くと、男子生徒がほぼ全校分揃っていて、真衣はステージにタオル一枚で上がらさられた。
「この中で彼女をイかせることが出来た方には、これから卒業まで!有沢真衣を独り占め出来る権利を与えます!さぁイかせたい人は出せるだけの額を言って!一番高額の人からだよ!」
奴隷オークションだ。
真衣は恐怖すら通り越した。
あとの二人がステージ袖まで眠らされて連れてこられたのが見えた。