不倫相手…?
ちょっと悲しそうな顔する姉ちゃん…
「それ…姉ちゃん騙されてんじゃねえのか?」
心配になった…
姉ちゃんはため息ついた。
「…かもね」
わかってるんだ…
「あ〜あ!男は年上がいいって思ってたんだけどなあ」
突然明るく切り出す姉ちゃん…
「だって、年下ってウザイじゃん?生意気だし…」
と言いながらオレのおでこを指先で押した。
「だけど…年下も可愛くていいね」
「オレのこと?」
「調子に乗るな」
「どっちに転んでも、もうすぐ結論が出るんだ…だから、それまでは辞めない…」
姉ちゃんはダラダラ続く現状に区切りをつける決意を固めていた。オレは何となく安心した。
「時間…なくなっちゃたね」
いつの間に…早いなぁ…ホントはもう一回…
「もう、こんな無駄遣いしちゃダメだよ」
「…また来たい」
「ダメ」
「チェッ」
姉ちゃんは柔らかく微笑んで部屋を出て行った…
それからひと月…
「あれ…今日は行かないの?」
昼間に姉ちゃんを見るのは久し振り…
「ああ…」
姉ちゃんはちょっと悲しそうに見えた。