「な、なに? 性教育をしてほしいって? 先生は、国語担当だから、そういうのは保健室の先生に頼みな!」
「えー? お願いします!わたしは、莉子先生に教えてほしいんです!」
わたしの名前は、山城莉子。
今年の春から、田舎にあるこの小さな母校に補充で勤めている新米教師だ。
ただいま、体を密着させて頼みごとをしてくる女子生徒・平野百合と格闘中。
今は放課後で、教室にいるのは、わたしと百合だけ・・・。風邪をこじらせて少しの間入院していた百合のために補習授業をやって、今日のプリントを終わらせた直後、いきなりこんなことを言い出したのだ。もう、こうやってくっつかれた状態でどのくらい経っただろう。いい加減彼女から離れないと本当にやばい。そろそろ理性がふっとびそうだ。