ぁ…これいいかも♪
『1番右端のこれください』
『これ今凄く人気ですよ☆』
『そうなの?よかった♪』
綺麗に包まれたプレゼントを片手に持ち店を出た。
ユウヤ、喜んでくれるかなぁ♪待ち合わせの時間まで後1時間弱かぁ…。服でも見て暇潰ししようかな。
ドンッ
『痛ッ…ちょっと〜!危ないわねぇ!ちゃんと前見て歩きなさいよ!』
『ッすいません…』
ぷんぷん怒るおばさんを振り返って見た。
…あ?……ケイタ?
遠くのベンチにケイタが座っているのが見えた。
メグは笑顔でケイタに向かって走った。
なんだ、ケイタも待ちきれなくって早めに来てたんだ♪
『ケイ……ッ…』
『ケイタ〜♪ごめーん待ったぁ?』
声をかけようとした時知らない女の人に声をさえぎられた。
誰…?
『全然待ってないよ〜☆じゃ行こうか☆』
…えぇ?!ちょ、ちょっと待ってよ!誰よこの女!
ケイタはメグに気づかずその知らない女性にチュッとキスをし手を繋いで歩いて行った。
ッそんなぁ…嘘だよね?
メグの手からプレゼントがドサッと落ちた。
そして道を通る人達が綺麗に包まれたプレゼントに気づかずグシャリと踏んでいった。
『なんか落ちてるのふんじゃった…』
『何?…ゴミじゃん。それよりさぁ〜私さぁ今日ねぇ〜』
メグはぐちゃぐちゃになったプレゼントを見つめ、そして拾って握り締めよたよたとベンチに座った。
それから2時間くらい呆然と座っていた。
プルルル
プルルル
メグの携帯が鳴った。
【ケイタ】
プルルル
プルルル
『もしもし…』
『メグごめん!後30分くらいで着くから!バイト長引いてさ〜』
『…』
『怒ってる??ほんとごめんな!後で旨い飯食わせてやるからさ☆なっ!?』
『うん…』
『じゃまた後で☆』
プーッ
プーッ
いつもと…同じだ…
『お待たせ〜!…メグ?』
『…き』
『ん?何て?』