日曜日。
俺は、公園に居た。
テーブルの上に『公園に彼女に会いに行きます』なんて、虎太郎あての置き手紙まで置いて。
多分、俺は虎太郎が好きなんだと思う。
嫉妬に狂う、虎太郎にいじめられたい。
そんな馬鹿な考えで、俺は公園に来てしまった。
約束の時間。
彼女が、やって来た。
数人の男を従えて。
「もうすぐ始まる、県大会…赤阪くん、出場しないでもらえませんか?」
満面の笑顔で、舞雪花ちゃんが、信じられない事を言う。
「はっ?」
「出来ないのなら、今からあなたの恥ずかしい写真撮って、ばらまくそうです」 彼女の周りの男達。
どっかで見たことあると思ったら、G中学の野球部員だ。
俺は、ヤバイと思い、逃げようとした。
しかし、腕を掴まれ、そのまま一人の男に担ぎあげられた。
「まったく、男強姦して、何が楽しいのかしら。私は帰るね」
彼女は、手をヒラヒラさせながら、帰って行った。 俺は、そのまま公園の公衆トイレに運ばれた。