夏休みのある日、補修で朝早く教室に行くと俺よりも先に誰か来ていた。
よくみると、美人と評判で学年でも人気のある小松真希(仮)だった。
しかし俺一度も話したことはないし、なんだかとっつきにくいイメージがあり苦手だった。
俺は彼女から少し離れた後ろの席に座った。
ところが時間が経っても先生は来ないしあまりの蒸し暑さと彼女と教室に二人きりという気まずさに耐えきれず、俺は席を立った。
「どっかいくの」
俺はびっくりして彼女をみた
「もうちょっと待ってようよ」
席を立った俺の方を不安げに見つめながら彼女は言った。
そして彼女の見た目とは裏腹な幼いしゃべり方が一瞬にして彼女のイメージを変えた。
「隣すわっていい?」
「あぁ、全然!おいでよ」
俺がそう答えると彼女は俺の隣に腰をおろした。
近くでみる彼女の肌は白く透き通っていて顔立ちだけではなく、手足の美しさに思わず見とれた。
「わたし数学が全然できないんだよね」
俺は彼女のワイシャツからピンクのブラが透けているのをみて思わず唾を飲んだ。
「渡辺君は?」
彼女が俺の顔をのぞき込んだ。
「えっ…?」