教室に戻った私は、待っててくれてたあゆみに、すぐに報告した。あゆみは、はじめ凄く驚いたけど、そのあとすぐ、まるで自分のことのように喜んでくれた。私は少し、涙ぐんだ。
「そいでね、私今日、先生と帰るから一緒に帰れないんだ。ごめんよ」
「はぁーっ?!待ってたの、時間の無駄じゃん!!」
「ごめーん!!!」
私は両手を合わせて謝った。
「なぁーんてね☆冗談(笑)」
「ありがと、あゆみ」
私はまた、準備室に向かった。友達に伝えなきゃと言ったら、じゃあ伝えた後また来てと言われたから。
「先生、帰ろう」
「…おぉ!」
先生の車の止めてある駐車場に向かうまで、お互いにぎこちなかった。しかも話しかけるのは、ほとんど私の方だった。先生は、なんか考えてる感じで少し真剣な顔をしてた。