「…お前こんなヤツだっけ?」
何気なく出てきた素朴な疑問を口にしてみた。
「そうだよ。ずっと桐島に触れたいと思ってたんだ」
巧みな手業で俺自身を弄ぶ。なんかもう抵抗する気も起きねーや。背中痛いし。気持ちいいし。キスされてもイヤじゃなかったし。それどころか勃っちまったし。
「ね、直接触って、い?」
俺に覆い被さって上目遣いでそう聞いてくる神野は普通に可愛いし。
「好きにしろよ」
そのケはないと思ってたんだけどな。案外才能あったんだな、俺。
なんてぼんやり呑気に考えてたら、気付いたら絶頂が迫ってきていた。
どうやらぼーっとしてるうちにズボンも下着も膝まで下ろされ、神野は口と手で奉仕してくれていたらしい。それにしても、どこでこんなテク覚えんだ?
「…っはぁ……んぅ…」
あーやべ。ちょーきもちいー。
「いいよ、イって」
咥えながらしゃべんなって。それ反則。あ、マジやばい。
「出るッ…!」
神野は俺のをゴクリと喉を鳴らして飲み込んだ。そして、口の端に飲みきれなかった白いのつけて微笑む。エロい天使もいたもんだな。
「なあ、煙草ちょーだい」
余韻でダルい身体を起こし、神野に手を伸ばす。下半身丸出しで間抜けな格好だけど気にしない。むしろ風が気持ちいい。って、どんだけだよ俺。
「ダメだって。タバコの代わりにオレにしてって言ったろ?」
「だから。最後の一本」
一瞬悲しそうに歪んだ顔は、俺の言葉の意味がわからずポカンとなり、理解できたのか満面の笑みに変わった。