「…ねぇ、ソレしまってよ」
最後の煙草をふかす俺に神野が言った。俺の丸出しの股間を見ながら。
「なんで。出したのお前じゃん」
「そうだけど…目に毒だよ。弄りたくなっちゃう。…早くタバコ吸い終わってよ」
いやいや、そんな艶っぽい目で見つめられても。
「待てって。ってか、なに?お前最後までヤる気?」
「当然だよ。我慢できないって言ったでしょ。大丈夫、優しくするから」
なに、今の言い方…まさかとは思うが…。
「え…俺がされる方、なの?」
「そうだよ。漫画ではオレが受けだったけど」
いや、普通俺ら2人見たらどう考えても神野が女役だろ。俺なんかデカいし可愛さの欠片もねぇし。
「ホント、早く桐島に突っ込みたくて仕方ない」
「え。待て待て、脱ぐな!まだ吸い終わってねぇだろ!」
「ダメ、もう我慢の限界。ソレ出しっ放しでオレを煽る桐島が悪いんだからね」
煽ってねぇし!勝手に欲情して俺のせいにすんな!
…って、コイツもうスタンバイオッケーじゃねぇか。
俺の上に跨がってワイシャツのボタンを外していく。
「抵抗しないってことはさ、桐島もソノ気だって思っていんだよね?」
やわやわと俺自身を揉みながら自信たっぷりに聞いてくる。
短くなった最後の一本を地面に押し付けると黒い焦げ跡ができた。
さて、と。
「いいぜ。お望み通りヤってやろうじゃん。ただし…」