さっきのお返しとばかりに俺に跨がってた神野を押し倒してやった。もちろん痛くないように背中をケアして。
「お前が俺を受け入れろよな。ヤられるなんて御免なんだよ」
キスしそうなほど顔を寄せて囁くと神野は少し固まった後、頬を染めた。そして嬉しそうに笑って言った。
「…うん。桐島に抱かれてみるのも悪くないかも」
恥ずかしそうな照れたような表情ではにかむ神野に急にドキッとした。あまりにも綺麗な可愛い顔で笑うから。
「もう桐島と繋がれるんなら、どっちがヤるとかどうでもいいや。早く…ひとつになりたい」
俺の首に腕を回し、ギュッと抱き付いてくる。
なんだか何かが胸の奥から込み上げてきた。その正体に俺はまだ気付かないフリをした。気付いてしまうのが悔しかったんだ。そして怖かったんだ。もう後戻りなんてできないのに、戻る道を残しておきたかったんだ。
「死ぬほど気持ちよくしてやるよ」
そう言って俺は神野に口付けた。
コイツがいつから俺をそーゆー目で見ていたのかは知らない。もしかしたら、最初に俺に話しかけてきたときにすでに好意を持っていたのかもしれない。
「桐島…オレ、ドキドキしすぎてパンクしそう」
でもそんなことは今は関係ねぇ。
今は目の前で幸せそうに笑うコイツを抱く。それだけだ。
「パンクする前に俺を満足させてくれよ」
「んあっ…そこ、だめぇ…」
神野の喘ぐ姿にどんどん興奮が増してくる。
「煙草より幸せにしてくれんだろ?」
そして俺たちはひとつになった。