「ふぅ…。疲れたぁ…早く家帰ろ」
私、新野美月は中学1年生。クラスメートの名前をやっと覚えた今日この頃。今日もいつものように学校から帰っていた。
「あーあ。なんか面白い事ないかなぁ」
別にいじめられてる訳じゃない。なんとなくだ。
みゃぁん… どこからか猫の鳴く声が聞こえた。 近くにダンボールが。みゃぁう…
ク ロ ネ コ
「何この子、捨て猫かなぁ。かーわいいっ!連れて帰ろ!」
私はいつもより弾んだ気持ちで家に帰った。
「ただいまぁ。って言っても誰もいないんだけどね。」
そう、私の親は共働きで夜遅くにしか帰って来ない。まぁ、その方が楽と言ったら楽なのだけれど。
「お風呂入ろっか。汚れてるもんね」
風呂の用意をして脱衣所に行く。
「私も入っちゃおっ!」
私が服を脱ぐのを黒猫は尻尾を揺らしながら見ていた。
カチャ…
ドアを開けてシャワーをあびる。
「んーっ…。気持ちいいね」
ふっと後ろを見ると黒猫がいた所に男の子がいた。しかも美少年。「ふぅん。お前、けっこういい体してんのな。うまそう」
「き…きゃ…んぅっ…」
叫ぼうとすると口を塞がれた。しかし、それは手ではなくて。 ソイツの唇で…。