学校も終わり、家まで歩いていた時だった…
遠くの方で、俺の家の前に誰かがしゃがんでいるのが見えた…
俺は早足で、自分の家の前まで歩いて行った…
そこには、しゃがんで泣いている雪がいた…
俺はびっくりして雪に声をかけた…
『雪!どうしたんだ?誰かに何かされたのか?』
雪は泣きながら俺に顔を向けた…
そして、黙って俺に抱きついてきた…
『……雪?』
俺は突然の事で訳が分からなかった…
『…少しだけ……少しだけ…こうしててもいい…?』
雪はそう言って、しばらく俺に抱きついたままだった…