次の日…
私は学校に行くのが憂欝だった…
学校に着くと、教室には、美川君がいた…
相変わらずに、何も無かったような顔をしていた…
私だけが動揺していた…
放課後…
私は急いで家に帰ろうとしていた…
しかし…
『ちょっと待てよ……返事聞かせてほしい…』
私は美川君に捕まってしまった…
『…返事…?…返事なら、もうしたよ……じゃぁ…』
私は美川君の姿すら、まともに見られなかった…
『おいっ!!…待てって……この間の事は悪かったと思ってる…ごめんっ……でも俺の気持ちは変わらないから……楓の事が…好きなんだ…………』
美川君は私の腕を掴んだまま離さなかった…
『…そんな事言われても困るよ…私には、好きな人がいるの…だから、ごめんなさい……離して…』
私は美川君からも、大好きな先生からも逃げたかった…
『‥嫌だ。…俺、楓の事が好きで好きで…どうしようもない…こんなに人を好きになった事無いんだ…だから…行くなよ……』
美川君の腕に力が入った…
『…ごめん…美川君の気持ちは嬉しいけど……私にも好きで好きでどうしようもない人が居るの…美川君の気持ちには答えられない……だから、もう離して…』
美川君は腕を離してくれた…
私は泣きながら家に帰った
先生が好き…
でも、どこかで先生を諦めてた…
私なんかと付き合ってくれて…
今でも夢みたい…
でも時々、不安になるの…
どこか行っちゃうんじゃないかって…
私の事嫌いになるんじゃないかって…
いつも不安でいっぱい…