私はしばらく、先生と距離を置く事にした…
もう、1ヵ月経つ…
このまま、会わない方がいいのかもしれない…
私はまだまだ子供だった…
ただ、現実から逃げてるだけ…
向き合う勇気がない…
♪♪♪♪〜
携帯が鳴った…先生からだ
『…もしもし…先生?』
私は気まずい気持ちだった
『よっ!元気にしてたか?…楓…今から会えない?』
先生の声を久しぶりに聞いた…
『今からですか?…今日は用事があるから……』
私は先生に嘘をついた…
『用事?…何の用事?……………美川との用事か?』
先生の声が変わった…
『…ぇっ!?何言ってるの?違う…なんで?』
私は突然の事で、焦ってしまった…
『見たんだ…この前、楓と美川が話してるとこ…美川の事好きなのか?』
先生に知られたくなかったのに…
『好きじゃないよ。私が好きなのは…先生だから…』
私は先生が一番好き…
『…じゃぁ、何で1ヵ月も連絡しないんだよ?…学校でも、俺の事避けてるし…俺…寂しかった…』
私は先生の知らない部分を見た気がした…
『…ごめんね…私バカだから……ごめんね?…私も、先生に会いたい…』
私は先生に申し訳ない気持ちでいっぱいだった…
私は先生の家に向かった…
高級マンション…
先生は資産家の息子…
私は自分との違いを見せ付けられた気がした…
ピンポーン…
『楓?中に入って。』
私はエレベーターに乗り、先生の部屋に向かった…
『楓…久しぶり…入れよ』
先生は私を部屋に入れると私を抱き締めた…
『先生…?』
私はいつもの先生と違うと思った…