俺と河井の舌が絡みあった
『くちゅ..くちゅくちゅ..』
俺は手を河井の腰に回した
『あ..んうんっ..んー!』
唇を離した
俺は河井を見つめた
河井は俺の胸に体を預けた
『...拓也...』
名前で呼んでくれた
『..唯..』
俺も名前で呼んだ
唯は俺から離れた
『今日はもう帰らなきゃっ..』
『じゃあ一緒に帰ろ。送ってあげる』
『..ありがとっ』
俺と唯が教室から出ると,ドアに三島がもたれ掛かっていた
『綾香ちゃん!!!』
『..あっ!唯ちゃん!....』
三島もいきなり出てきた俺達に驚いているようだ
『..もしかして..聞いてた?』
唯が聞いた
『.....うん。....末長く..お幸せにねっ!』
三島は走っていった
『拓也!綾香ちゃん追いかけてあげて!綾香ちゃんも拓也の事好きだったんだよ!?』
俺は唯の言葉を聞いたとたん愕然とした
『俺..ほんとに最低な事しちまった』
走って下駄箱に向かうと三島は泣いていた
『....手嶋くん』
『あ..の,三島..ゴメンな』
俺は何に対して謝ったんだろう
自分でも分からなかった
『..いいの。唯ちゃんがしあわせなら..』
俺はその後なにも言わずに三島が帰るのを見守っていた