「…?」
身体が動かない…?!
生温かく濡れた舌が、僕の乳頭を這いずりまわる。
「いやぁ…?!」口を塞がれる。
「ふ〜ぅん?!」そこを甘く噛まれた。
何が起きているのか全く分からない。誰?伊野?
抵抗しようにも身体が全く動かない!!!
悪い舌は、どんどん敏感な下の方へ下の方へと向かって行く。
臍に辿り着くとその回りをグルグル這う。
行ったり来たり…。
ジラすかのように…。
我慢出来なくなった『僕』が、悪い舌に向かって、
『僕もいぢめて』とおねだりするかのように頭を起こし大きく充血してくる。
悪い舌は、悪い唇と一緒になって『僕』を弄び始める…。
「いっ…伊野さぁ…ん」
「伊野…さぁ…ん!」
「伊野さんてば!ぁん」
「いやぁ…伊野さん…」
「あぁ伊…野さ…ん」
「もぉ…あっ、伊野さぁ」「あっ、あっ、あん、
いやぁーぁーぁーぁー、
いのぉ!!!さぁ…あっ」弾む息で伊野の名前を何度も呼ぶのに返事がない。
「伊野さぁぁぁん」
「…………………」
耳元で悪い唇がそう囁くから僕は素直に従う。
「宏樹、宏樹、宏樹ぃ!」「……………………」
「あーぁーぁーぁ!!!
宏樹ぃーはぁーぁーん!」