あたし、喜多川加奈は、生徒会の副会長。
持ち前の正義感ゆえ、推薦された。
その日はいろいろ生徒会の仕事が忙しくて、
他の子たちはみんな先に帰っていた。
やっとあたしの仕事も片付いて帰ろうと教室に戻ったときだった。
グイッと手を引っ張られ、壁に押し付けられた。
『やっ…なに!?』
『よお、喜多川。』
三原拓也だ。
『俺、あれから停学くらっちゃってさ。誰かさんのせいで。
ムカついたから、会いにきちゃった。』
『なによ、悪いのは自分でしょ??離してよ!!』
『やだね、お前があのとき騒がなきゃバレなかったんだよ!
でさ、家にいたら暇だし、でも今彼女もいねぇし。
だから、加奈ちゃんに会いにきたんだよ。わざわざ。』
『なっ…なによ、それ!
ちょっ…!何してんのよ!?』
三原のしていたネクタイで両手首を頭上で縛られた。
そのまま机に押し倒される。
『やだっ!やめてよ!何してんのよ!』
『だから、お前のせいで暇になっちゃった俺に付き合えよ。
この教室って、もう誰も戻ってこないし。』