『今夜はそろそろ。ところでマミさん…』
『はい?』
『変態だと思われるかも知れないけど…』
『なんですか?』
『今夜はマミさんを思いながら…一人でするかも…?』
過激だったかな…
『奥さん…大丈夫なんですか?』
それが問題だ…
『コッソリ…トイレで慰めて寝ます』
『そこまでしなくても…』
『だって、がまんできないもん?』
事実わたしの股間はもう膨らんで準備ができている…
『…うん…』
『じゃ、おやすみ…好きだよマミさん?』
『おやすみなさい?』
私はトイレでオナニーした…
空しい行為…
見たこともない女性に欲情して…
真弓はもう布団に入っていた…
「電気消すぞ」
「うん」
暗い寝室の天井を見ながら、私は罪の意識を感じていた…
隣に寝ている真弓は静かに寝息を立てている…
真弓をしばらく抱いていない…
あの一件の直後、真弓への愛を証明するために心を込めて愛撫した…
真弓も充分わかってくれたと思っていた…
だけど、本当のところはどうなんだろう…
私は彼女のうなじを見つめながらいつの間にか眠っていた…