土曜日…
私はそわそわしている…
どんな女性だろう…
本人が言うようにとんでもない不細工だったら…?
まあそれは仕方ない。今更ながら、サイトの出会いであんな熱いメールをしたことを恥ずかしく思う。
おっと…
私は家に電話をかけた。
出たのは娘のマリだった。
〈お母さん?買い物行ってるよ〉
〈なんだ。お父さん帰り遅くなるかも知れない。伝えておいてくれよ〉
〈お母さんも遅くなるって言ってたよ。〉
〈ああん?晩飯は?〉
〈カレー。もう作ってある。〉
〈そうか。ならいい…っと、お母さんなんで遅くなるんだ?〉
〈お父さんのプレゼント買うんじゃないの?〉
プレゼント?
携帯の電源を切って考えた…
オレの誕生日は先月だぞ…
そうか…あんなことがあって自分でも忘れてた。真弓はいつもお気に入りの洋酒を買ってくれるのに…
なんか…奇妙だ…
マミ…マユミ……
…… え? ……
ある確信がベッタリ頭に張り付く!
私は背筋に鳥肌が立った…
しかし真弓のアドレスなら知ってい…! あの安っぽい携帯!?
もう5時を回った。