しかし、真弓はなんで…
私のメールをどんな気持ちで読んでいたのだろう…
それなのに…アイツは…
『ちょっと怖い気もするなあ』
『私の方がもっと怖い…』
…ゆうべの真弓を見れば、全て納得がいく。細かいことはどうでもいい…とにかく…まず真弓に触れたい…
ガラス張りの美しいカフェ…
夕日が映えて、でき過ぎたドラマみたいだ…
鼓動が激しい!
だんだん足早になった…
カフェの前は広場になっていて、10段ほどの階段に多くの人が待ち合わせしたり、愛を語り合ったりしている…
その中に…
いつもジーンズの真弓は珍しくスカートで、手にはおしゃれな紙袋…リボンがのぞいている。
私を見つけるなり、身を縮める真弓…
私は階段を駈け登った!
気後れしたような顔…
私は精一杯微笑んだ。
まだどぎまぎしている真弓。
「マミさん?」
「は、はい…」
「お前で…良かった…」
真弓は事態が飲み込めないみたいだが、次の瞬間はにかんだ。
私は真弓の肩を抱いて引き寄せた!
(あなた…人前で…)
(キスした方が良かったか?)
涙ぐむ真弓…
私達は身を寄せ合って踏み出した。