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死神憑きの少年#2

ナナ  2008-03-05投稿
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それもそのはず。
ただでさえ怪しげな、なんとも形容しがたい霊感商法に頼ってみれば、やってきたのはアイドルタレントでも通用しそうな、少年の域をでない子供ときた。
清潔そうな、水分の多い瞳でにっこり笑って、少年は頭を下げた。細い腰に巻いたヒップバックにいくつもつけた何かのキャラクターらしきキーホルダーが、動作にあわせて乾いた音をたて、ますます不信感をあおる。
そういう目で見られていることに慣れているのだろう。気分を害した気配は微塵もない。
「皆さん、校内で行方不明になっていることは確かなんですか?」
廊下を歩き出しながら相馬凛は問いかけた。
一つ一つの教室を覗き込むように伺う。
「それしか解らないから、アンタを呼んだんだがね」校長の応答は、するだけ無駄だと言わんばかりだ。
「そうですか」
少年の足が止まった。腰のバックから掌サイズの薄い紙片を取り出す。
中央に星の刻印が入ったそれをクシャリと握りつぶして宙へ投げあげた。

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