「加藤は何線?俺はJRだけど。」
「えっ…私も同じです。」
「まじ?じゃあ一緒に帰れるじゃん。」
水野は喜んでいた。実は水野も加藤のことが気になっていたのだ。
電車は混んでいた。加藤は出来るだけ水野にくっつかないようにしていたが、電車が揺れた時、思わず抱き着いてしまった。
「あっ、ごめんなさい」
「いや、大丈夫だよ」
水野はこう言いつつ、加藤への気持ちを抑えきれなくなっていた。
「俺次の駅で降りるんだけど、ちょっと一緒に降りてくれる?」
「はい…」
わけもわからずまいはとりあえず電車から降りた。すると突然水野が抱き着いてきた。
「えっ、水野さん…?」
「好きだ。加藤のことが好きだ。」
そういって水野はまいにキスをした。