「今日父さんは?」
「部屋で寝てるんじゃない?どうせ家帰っても寝るんなら早便で帰ってきた意味ないわよねぇ」
ちらちら文句を言いながら母さんはご飯とみそ汁を作ってくれた
「そういえば旅行、どうだったの?」
「ん?楽しかったわよ!お土産も買ってきたから晩御飯の後にしようね♪土産話も」
母さん嬉しそう
良かった
「…あら…陸やっぱり熱あるんじゃない?」
「え…?」
「顔色良くないもの。ちょっときて」
母さんの冷たい手がおでこにあたる
「しんどくないの?」
「ううん…でもちょっと寒いかも…」
「ちゃんと計った方がいいわね…とりあえず寝てなさい」
「はぁい」
起きた時より明らかに体が重い…
俺はふらふらした足取りで部屋へ向かった