「んっ…」
まいは突然のことに戸惑い、水野から離れようとした。が、そう簡単には離れられないほど、水野は強くまいを抱きしめていた。
チュッ…チュッ…
「んんー…み…水野さ…んっ…」
水野は舌を入れようとしたが、ふと我にかえりまいから離れた。
「あっ……ごめん。なんか…何やってんだろ、俺。」
まいは放心状態だった。何が起きたのかまだ理解できていなかった。
「加藤、ごめん。か、帰るね…」
水野が後ろを向いた時、まいは水野に抱き着いた。
「水野さん、私…私も………好き」
水野は驚いた。そんなこと全く気付いてなかったのだ。
水野は振り向いてもう一度キスをした。
チュッチュッチュッ…チュパチュピ…
さっきより優しく長いキスだった。
「んっ…あっ……はぁん…」
水野はゆっくり離れて
「今日はもう帰ろう。お母さんも心配するから。」
そう言うと、まいのおでこにチュッとキスをして帰って行った。