1.プロローグ
僕は今、妹と二人きりだ
二人とも目をあわせようとはしない 気まずい雰囲気だ
それはというと……
〜〜一週間前〜〜
僕たちは仲のいい普通の兄妹だった
僕は、兄妹のはずなのに恋のようなものが芽生えていた
ある日大事な話があるからと両親に呼ばれた
「ミキ、ユタカ 仲良くやってるか?」
少しの沈黙のあと父さんが口を開いた
「まぁそれなりに。ねぇ」
僕は答える
「うん」
とミキ。
「実はだ、君達は実の兄弟じゃないんだ」
「…………?」
「兄妹で同い年って変だと思わなかったか?
君達が二歳の頃に子連れで再婚してるんだ」
…………
………
……
ということで小六の春休みに僕達は兄妹じゃないことを知った
両親は一週間後の土日に仕事で丸二日留守にすることも話していた
今日と明日はミキと二人きりだ
そうして今はリビングに二人で座っている
つづく