「っぁぁ!!涼……!だめぇ!声が…!んん!」
涼のネクタイが涼香の口を塞いだ。
「んんー!!!」
「スズ……涼香!!」
パン!パン!と肉体同士がぶつかり合う音が屋上階に響く。
「んん!!ん!ん!!ん!」
ムチで打たれるように、涼香は喘いだ。
これが裏切った報いなんだろう。
無理矢理なんて本当に本当は、ウソだったかもしれない。
ただ単純に気持ち良かった。
「ん!んんーー!!!」
パン!と大きな音がして、ポタポタと二人の間から精液と愛液の混じり合った液体が滴り落ちる。
さらにまた突かれ始める。
「ん!!……!っはぁ!…涼!!ごめんなさい…!ごめん!ああ!!」
「俺ら、家の外なら、存分に、愛し合えるな!!!」
「あぅ!!涼…!涼!!」
これ以来毎日、昼休みに二人は屋上への踊場で密交をしている。
家に帰れば父親の相手。
母親は涼香を部屋に返した父親に言った。
「結局、引き離しても愛し合う遺伝子を持ってたのね。あの子たち」
「俺たちが兄妹だったようにか?」
確かにな、と父親は笑って言った。
涼香は堕ちていくカラダを肉親に預け、今日も愛し合っている。