ドキドキする心臓
俺はなっちゃんにドキドキしてる
(良かった…ちゃんと意識してる…俺おかしくない…でも…)
どうしてなっちゃんが…
確かに最近親しくなってはいた
先日クラスの男女大勢で俺の家で遊んでからだ
その中になっちゃんがいた
もともとクラスメイトとして仲は良かったが
俺はずっとなっちゃんが好きだった
どうしよう…
でも…兄ちゃんが分かるわけない…
…ただ様子見に来てくれただけ…そんなので俺がなっちゃんを好きだなんて…
俺は再び薄目を開けチラリと兄ちゃんを見た
ドクン!
兄ちゃん…笑ってる
なっちゃんに向けられたものじゃない…
俺にしか見えない様に
ごそ…
!
あっ…
「陸…寝てるの?」
ごそ…ごそ…
あっ!…あっ!
「せっかく可愛い子が来てくれたのに…」
「えっそんな…」
ごそ…ごそ
やめて…兄ちゃ…
「はは,謙遜しちゃって可愛いね」
んっ!
「いえ…あ,陸斗くん…大丈夫ですか?なんかうなされてるみたい…」
っ…や…だ…なっちゃんの前で…
なっちゃんが見てる前で…っ
「ほんとだね…顔も赤くなってきた…」
はっ!!
おでことおでこをぶつけられた瞬間ふっと耳元に息を吹きかけられた
兄ちゃんは布団に忍ばせた指でまだ俺の股間をまさぐり続ける…
きゅ…
「熱高いね…」
駄目…だっ…
声が出ちゃう…!