駄目だ
我慢…できな…
きゅっ
「!…あっ!!(コンコン!)「苅野さん?お茶入れたからこっちで飲まない?」
「あ!はいすみませんっ」
…聞こえなかった…よね…
母さん…
ナイスタイミング…
「…ごめんね?せっかく来てくれたのにコイツ寝ちゃってて」
「いえ!熱高そうだしゆっくり休んでてもらったほうが安心します」
「ありがとう。俺もうちょい陸の様子見てるしまぁゆっくりしてってね」
!…
「ありがとうございます
あ,陸斗くんにお大事にと伝えてもらえますか?」
「勿論」
じゃ,と言って部屋の扉が閉まった…
「…
良い子だな…あーゆうとこに惚れたの?」
……やっぱり
気付いてたんだ…
知ってて…
「聞いてる?」
「…」
「…怒ってんの?」
「…っ当たり前じゃん!なんであんな…!酷いよ兄ちゃん!!」
ベッドから勢い良く飛び上がって俺は兄ちゃんを睨みつけた
でも…
「酷い?何が?」
返ってきたのは冷たい表情…
「…」
「ねぇ陸斗,何が酷い?あんなってどんな?」
そう問いかけながら迫ってくる…
…何で潤兄が怒ってんの…?
「……潤に「答えろよ」!んっ
めちゃくちゃに噛みつかれた感覚だった
これがキス?
こんな…
「…んっうっ…やめ…くっ!」
無理やりに入ってくる舌にどう答えていいか分からない
「んうっ!!」
ガリッ
「〜っ…!!」
あ…!!
噛んでしまった…
「っごめ……っ!」
血が滲んだ唇を舐めあげて
潤兄は俺を見た
…っ
その表情に背筋が凍る