「ひろは………?」
「うっ…ん?」
「ひろは…谷田に何言われたの?」
「今日…残ってくれだってさ……だから、綾野先に帰ってて…」
「えっ??心配だょ…
待ってるよ?」
「いいょ♪大丈夫だょ」
私は苦笑いをした。
「うん…」
『もぅ…終わる…ヤダナ…』
終わってしまった…
教室に誰も居なくなったのを確認した。
席に座り…
顔を伏せた…
‐‐‐ガラガラガラ‐‐‐
「ゴメン……女子に絡まれてた…」
「…………」
沈黙…が続き
「あのさ、何で私を見るの?」
「…なんかさ、お前さ…
他の女子と違うんだよな」
「意味…分かんない…」
「ゴメン…」
私は章二の目を
見た……
綺麗に潤んだ目…
私は引き込まれたんだ…
章二に……………