悠:“祐ちゃん・・・私もゴメンね。私も祐ちゃん大好きだよ”
祐二:“悠・・・俺、次からは約束守るから。お前が嫌がることはしないから”悠:“・・・うん。”
上と下でしばらく見つめ合う二人。
祐二:“言いたかったのはそれだけだ。悠の声聞けたし、帰るわ!”
悠:“ちょっと待って!祐ちゃん、せっかく来たんだから上がっていけば?まだ両親帰ってきてないし、お姉も今日は遅いって。今から数学やろうと思ってたの。分からないところあるから教えてよ”
祐二:“おっ?数学?・・・おぉ。俺に分かるか??”
悠に言われるがまま家にあがり、久々に悠の部屋に入って少し緊張する祐二。 悠は、冷たい麦茶を入れて部屋に戻る。
悠:“祐ちゃん、麦茶で良いよね?今、そこのページやろうと思ってたんだけど、今日の授業聞いてても全然分からなくて。祐ちゃん数学だけは出来るじゃん!”
祐二:“だけ!って何だよだけ!って。俺は、あえて力を出さないだけだ”
悠:“あっそ!勿体ない!”
祐二:“俺は、興味があるものにしか力を出さないんだ。学校なんかで俺様の力を出して魅力を発揮したら、余計な虫がつくだろ!俺はお前以外要らねぇの!”