『グスン…』
私はチカ。最近、三年間付き合った、年上の彼氏トモヤにフラれ、泣きっぱなしの毎日…
なのに今日は職場の宴会がある。乗り気ではないけど、仕事の付き合いもあるし、仕方なく準備をする。
3時間の宴会が、かなり長く感じた。
『あ〜、疲れたぁ!』まだまだ若手の部類に入る私は、上司にお酌して回ったのと、上司から沢山飲まされた為、かなり疲れていた…
『よ〜し!逃げちゃえ!』
体調不良と嘘を付き、二次会の誘いを断る(笑)
『電車で帰るの面倒だなぁ…そうだ!』
違う部署だけど、仲のいい後輩の浜田に電話した。
浜田とは、恋バナしたり、仕事の愚痴言いながら呑んだりする、友達みたいな関係。
『もしも〜し!電車で帰るのめんどくさいんだぁ…迎えに来てよぅ!』
かなり酔っ払って、呂律が回らない。
『チカさん、飲み過ぎだよ…仕方ないなぁ〜』
呆れつつも、迎えに行くって言ってくれた。
浜田が10分後に車で迎えに来た。
『お待たせぇ』
浜田の笑顔は可愛い。私も笑顔になる。
『ありがとね☆』
『せっかくだし、ドライブして帰りますか?愚痴りたい事もあるでしょ?笑』
うっ!やっぱり浜田は鋭い
『んじゃ、海がいいなぁ』
って事で海へ移動。
車の中で私は終始ハイテンション!
海に着くと、そこは見覚えある所だった。
『あっ…』
勝手に涙が出た。トモヤとの思い出の場所だった…
浜田は訳が分からず、オロオロ…
私が訳を話すと、今度は話さなくなってしまった。
気まずい雰囲気の中、泣きながら『ゴメンね…』と謝ると、浜田はため息をついた。
と…次の瞬間
私の口は、浜田の口で塞がれた。
『んっ!はまっ…んんっ』
だんだん激しくなる。
『やめっ…んっ…はぁ…』
息継ぎもろくに出来ないくらい…私の口からは、お互いの唾液が混ざり合い、顎を伝って流れる…
頭は真っ白
浜田の手が胸元へ伸びる
『やっぱりデカイ…』
浜田が悪戯っ子みたいに笑う
浜田の笑顔はずるい…
『やめて』って言えなくなった