「今日から一週間、
この屋敷で働かせて頂く、
小藤 睦月(コトウムツキ)です。
よろしくお願いします。」
「こちらこそだよ。
息子が世話になる。
難しい奴だが、
私が居ない間頼んだよ。」
「小藤睦月?変な名前だな
別に一週間ぐらい
一人で大丈夫だっ、て
言ったんだけどな。」
「ご主人は心配なさって
いるのですよ。」
「分かってるよ。
けど、俺だって17だ。
一人でも平気なんだ。
だからお前も帰っていいよ」
「そうはいきません。
一週間、真矢様の面倒を
見るよう頼まれています」
「…好きにしたら。」
「ありがとうございます。」