北沢 真矢(17)
かなり名前の知れた
医者の一人息子。
そんな家に使用人として
一週間働く事になった。
「ねぇ、親父にいくら貰ったの?」
「秘密です。真矢様。」
「……その『真矢様』て
呼ぶの止めてくれない?
いくら貰ったか聞かないからさ。真矢でいいよ。」
「かしこまりました、
では真矢、そろそろ昼食の時間です。下におりましょう。」
「………………
睦月、持って来てよ。」
「しょうがない方ですね。
少々お待ち下さい。」
小藤睦月
見た感じ25ぐらい
一週間 俺の使用人として
親父が雇った。
整った顔付きをしてる。
時々見せる微笑んだ顔は
心を奪われそうになる。
まだ会って数時間なのに、俺の心は大きく動いていた
「なぁ睦月。…何歳?」
「今年で24になります。」
だいたい正解…?
「24でその顔なら
結婚してても普通だな。」
「結婚どころか、相手もいませんよ。」
そう言って微笑んだ。