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父は浮気していたのだ。
父に絶望した私は母のいる家へ急いだ。母へのプレゼントに真っ赤なバラを買って…
玄関には鍵がかかっていた。家にいる時は鍵を閉めないのに…
傘立てには見慣れぬ傘が入っていた。鍵を開け中に入ると、ここにも見知らぬ靴が、お客さん…?と思いリビングに入ると電話の留守電ボタンが点滅している、再生するとさっきまで後を追い掛けていた父の声…「すまない…今日は接待で遅くなる。誕生日おめでとう」よくこんな平気な声で嘘がつけると思った。
ミシミシ2階から物音がする。
…続く