私たちは、皆を起こし、それぞれ家に帰っていった…
私と男は、最後まで見送りをし、2人で帰ることになった…
男はとても格好よくて、酔いもあってか、思わず惚れてしまいそうだった…
『そういえば〜…君の名前は?』
『私?…私は、水野清香です。あなたは?』
『俺は〜…相場蓮。』
相場 蓮…
何処かで聞いた事のあるようなぁ〜…
『もしかして…覚えてない…?』
男は私を知っているみたいだった。
『えっ!?…何だか思い出せなくて…』
私は、卒業したと同時に彼の事を忘れた…
忘れたかった…
『そっか〜…しょうがないよなぁ…しゃべった事も無いし…俺の片思いだったからさぁ〜…』
男は少し恥ずかしそうに、淋しそうな顔をした…