「ほらここに腕をつけてごらん」
「は…はい」
駅のトイレの個室に連れ込まれ、その間じゅう逃げる事だけを考えていたにも関わらず、今、ここにいる…。
黄ばんだ壁に両腕を押し付けると、男はスカートを捲くり上げ、頭を突っ込み…もう濡れてぐしゃぐしゃになっているパンティの上から舌で舐め始めた。
「あっ…いやいやあっ」
炸裂するような快感に、両足が震える。
男は舐めながら器用に両手を使い、ブレザーのボタンを外し、ブラウスのボタンも外してしまう。ポロリと眩しいくらいに白い胸がまろびでる。
「あっあっ…あああっ」
「いいよ、もっと叫んでも…」
気持ち良すぎて、破裂しそう…身体が浮いちゃうよぉ…
眼鏡が熱で曇る。
男は顔を上げ、舌で眼鏡の蒸気を拭き取り、喘ぐ唇を舌で舐めた。
「舌だして…」
「んう…」
ぺろっと小さくだした桃色の舌を男は優しく舐め…指でまたしても肉芽を摩る。
美砂はもう堪らずに、泣いた。
「おじさん、美砂を犯してぇ…もう堪らないの」
「美砂ちゃんていうのか…可愛いね、いいよ」
男は一糸乱れぬスーツ姿だったが、チャックを開けると既に硬くなったものを取り出した。
「おおきぃ…」
男は笑って、美砂の唇を奪い、吸い上げる。
「美砂ちゃんのもうずぶ濡れだからすぐ入っちゃうよ」
「やあっ…」
洋式の便器に蓋をして美砂を俯せにする。
「あっ…あはあっ」
彼の時には出たことのない歓喜の狂声が唇から喘ぎとなって零れ落ちる。
ぬるぅっと入って来たそれが、大きいあまり美砂は息を呑んだ…が、ゆっくりと上下されるうちに爆発寸前のあの感覚が蘇る。
「ああっいいのぉ…いいよぉ…気持ちいいっ…はあっあっあっあっ…いっいくぅ〜!」
「僕も…いくよ、いくよ…ほらっ!」
男の熱い液体が、美砂のフトモモに伝い落ちた。
男は静かにぐったりとした美砂を抱き起こすとトロンとした唇にキスをした。
「またね、美砂ちゃん」
美砂は快感の波に漂う身体に翻弄されていた。
男のアドレスがブレザーのポケットに入っていたのに気付いたのは、家に着いてから。
美砂は、携帯を片手に、じっと紙を見つめ……
メールを打ち始めた。
美砂です。
もし良かったら……
終わり