四年ぶりかあ…
いつもおじちゃんおじちゃんとまとわりついてた気がする…
「おじちゃんがお父さんだったら良かったのに、って言ったの…お前覚えてるか?」
私は汗をかいた。幼い子供って残酷… お父さんをがっかりさせたこともあるらしい。
「そんなわけで、またお世話になるからね、よろしく」
「あ…はい、こちらこそ…」
日曜日は、引越しで、バタバタと家族全員で手伝った。
その頃はまだちっちゃくて、私ほど馴染みのない妹二人も、この引越しで仲良くなった。
ただ、逆に私の方はなんだかぎこちない。照れ臭いのもある。いくらなんでも、もうおじちゃんなんて甘える歳じゃないし、自然に敬語使ってるし…
「りぃ子、こっち手伝ってくれないか?」
ドキッとした…
おじさんは、いつも私を呼び捨てにしてた…
だから別にいいんだけど、なんか…
「あ、はい…」
そんな私を見てて、おじさんは力なく微笑んだ。
「りぃ子も大人になったんだな…」
「え…?」
「ほんのちょっと淋しい気もするけど、仕方ないね」
そう言って、私の頭をくしゃっとやった…