…私は小学6年生だった…
ウチのお父さんと、おじさん、おばさん、近所の友達が二人ぐらいいたかな…
裏山の隠れんぼ…
オニはお父さん…
いつの間にか、おばさんは友達を連れて竹藪の方へ、私とおじさんは椎茸の組木の方へ別れていた…
ムフフッと目を輝かせて、組木の裏に隠れた…
お父さんはピント外れの場所を探してる…
おじさんと私は顔を見合わせて、込み上げる笑いを抑えた…
(あ…)
(ん?…)
私は膝小僧の内側から血が出ているのに気が付いた…
大した傷じゃない…
痛くもなかった…
向かい合ったおじさんは…傷を見てくれた……
小学生だから…私はパンツ丸出しで、おじさんの真ん前にしゃがんでる…
おじさんの目が…
(…これなら大丈夫だよ…)
おじさんの目が…………
私はパンツ丸出しの脚を閉じた…
今まで平気だった……なのに、なんだか…猛烈に恥ずかしい…
気のせいだとは思う……
でも、その時の私は、おじさんの目が…なまめかしいと思った…
それは…私が生まれて初めて性を意識した瞬間だった…